☆☆☆
学校から帰る頃、あたしの体調はスッカリ元通りになっていた。
「友里、今日買い物に付き合ってほしいんだけど」
教室から出ようとしていた時、梓にそう声をかけられてあたしは立ち止まった。
昨日は家に戻っていないし、今日は早く帰って家のことをしないといけない。
頭では理解しているけれど、足が止まったまま動かなかった。
山の麓で大声で泣いたことを思い出す。
あたしの本心はあの時叫んだことで間違いなかった。
「……行く」
2人への反抗心からか、あたしはそう言っていた。
今までずっと、やりたいことを我慢してきた。
友達に誘われても断ってきた。
たった1回、自分のやりたいことを尊重するだけだ。
学校から帰る頃、あたしの体調はスッカリ元通りになっていた。
「友里、今日買い物に付き合ってほしいんだけど」
教室から出ようとしていた時、梓にそう声をかけられてあたしは立ち止まった。
昨日は家に戻っていないし、今日は早く帰って家のことをしないといけない。
頭では理解しているけれど、足が止まったまま動かなかった。
山の麓で大声で泣いたことを思い出す。
あたしの本心はあの時叫んだことで間違いなかった。
「……行く」
2人への反抗心からか、あたしはそう言っていた。
今までずっと、やりたいことを我慢してきた。
友達に誘われても断ってきた。
たった1回、自分のやりたいことを尊重するだけだ。