それから一週間が経過していた。


2人が見つかったという報告もなく、あたしは透の家と叔父の家を行ったり来たりする生活を続けていた。


夜に女の子が1人でいるのは危ないからと、透のお父さんが家に来るようにと提案してくれたのだ。


学校から戻ったら一旦叔父の家に行き、洗濯物を片付ける。


そして必要なものだけ持ってすぐに透の家に行くのだ。


透と2人だと勉強がはかどるし、家事を手伝えばちゃんと感謝してもらえる。


そんな生活は本当に楽しかった。


「友里ちゃんは本当に料理が上手ね。すぐにでも透のお嫁さんになってほしいくらい!」


から揚げを上げている横でそんな風に言われると、嫌でも意識してしまう。