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結局、あたしは透からの誘いを断り、祖父母と同じ時間を過ごした。


年に数回会いにいってはいるけれど、叔父や叔母がいる手前、甘えることもできなかった。


「友里は本当にいい子。だけど、少し我慢しすぎるところがあるから、お婆ちゃんは心配だよ」


「ありがとうお婆ちゃん。これからはもっと自分のために生きて行くから大丈夫だよ」


今までできなかったことでも、これからはできるんだ。


その自由を、あたしは手に入れた。