「さっきからトイレに出たり入ったりしてるだろ」


そう言われて、表情がひきつった。


見られていたみたいだ。


けれどナプキンを回収していたなんて言えない。


掃除時間はまだ先だし。


「お腹の調子が悪いんだよ」


「それにしては色んなトイレに入ってるだろ」


そう言って一歩前へ踏み出してくる輝彦。


やばい、どう言い逃れをしようか……。


そう考えて後退した、その時だった。