「今日は初めての狩り、よく頑張ったね」


帰り道、歩きながらそう言うと、トートバッグの中からソレが嬉し気に顔を覗かせた。


子猫を2匹食べたことで、また大きくなっているのがわかった。


このままじゃ学校の鞄には入れなくなってしまうかもしれない。


でも、他の人からは姿が見えないのだから、支障はなかった。


「今度はもっと大物を狩ってみようね。きっと上手く行くから」


こっそり会話しつつ歩いていると、大きな横断歩道に差し掛かった。


バイクや車が次々と行きかっている。


あたしはソレが突然トートバッグの中から出てこないよう、バッグを体へと密着させた。


バッグの中からソレの温もりが感じられる。


「ここの信号機って長いよねぇ」


そう呟いた時だった。