ナプキンに飛びつき、ジュルジュルと音を立てて血を吸い取って行く。


ソレの手足は異様に長く、腹部は人間の子供のようにポッコリと膨らんでいる。


頭は楕円形で後ろに長く、全体的にヌラヌラとした液体が絡まっていた。


「そんなに良そうで食べなくても、まだまだあるから大丈夫だよ」


そう言い、あたしは隣の個室から汚物入れを移動させた。


すでに食べきっていたのか、すぐにナプキンに飛びついた。


その様子は異様なのに、あたしにとっては愛しいものだった。


可愛い子供が一生懸命ご飯を食べているように見える。


個室4つ分のナプキンの血を吸い尽くしたソレは、ようやく落ち着いたようで再び目を細め始めた。