しかし、彼女はまだ高校生だ。
教師である自分に、生徒を誑かして良いわけが無い。
それに玲眞自身、彼女のことを『女性として』見たことなど無かった。
いつから彼女が自分に好意を抱いているのかは分からなかったが、玲眞はなんとかして成瀬が自分のことを綺麗さっぱり諦める方法は無いかと考えた。

あの子の人生…
俺なんかの為に壊れたら可哀想だからな…
何か嫌われる方法無いだろうか…?
あからさまに冷たく接したりしたら『教師による生徒いじめ』とみなされそうだよな…
何か良い方法は……

玲眞はシャワーを浴びながら考えていた。