夕方になり、ひなりの他に参加していた隣のクラスの女子3人は帰っていった。 「成瀬、今日はもう終わりだぞ。おつかれ。」 教科書をじーっと読んでいたひなりは、閨川に呼ばれてはっとした。 しかし、ひなりの頭にはまだ疑問が残っていた。 「せ、先生!この問題なんですけどっ…」 「ん?」 ひなりはさっきまでずっと気になっていた問題を指差した。 ーーーーーー