✳︎✳︎✳︎ 「おはようユイカ!」 「おはよう…」 昨日、演劇部の公演が終わったら家に帰ったあとも、ずっと神崎先輩のことが忘れられなかった。 私にしては珍しく、音楽を一曲も聞かなかったのだ。 それどころか、神崎先輩の演じているところを思い出していたら眠れなかった。 「はあ…」 ため息をつくと、芽衣は私の顔を覗き込んだ。