危ナイ隣人

ってことは……。


私とナオくんは目を合わせて、ほぼ同じタイミングで息を呑む。



私達が果たした、1年前の出会い。

あれは、まさか。



「茜が真木くんの隣に住むことになったのは、俺達と先生でそう決めたからだ」



腕を組んだまま、少しだけお母さんに視線を投げたお父さんが、静かに真相を告げた。


手を使わなくたって、爆弾って落とせるんだ。

混乱する頭の隅っこで、そんなバカげたことを考える。


って、そうじゃなくて!



「ど、どういう……!」



問いただすように前のめりになった私。

ナオくんは隣で呆然としていて、上手く内容を飲み込めているのやら。


かく言う私も、全然理解が追いついていない。



そんな私達の様子を黙って見ていたお母さんが、ようやく口を開く。



「2人の出会いが、それぞれの人生を生きるきっかけになればいいなと思ったのよ」


「え……?」



思いがけない言葉に、声が詰まった。


それぞれの人生? きっかけ……?

意味がわからないと思うのに、胸がぎゅうっと締め付けられるのは、なぜ?