本当に一々気に障る奴だ。


「それは誰よりお前が分かってると思うけどな」


あくまでもシラを切るつもりか、困ったように首を傾げる。


「まずは白鳳メンバーを襲った奴らを出せ」


意表を突かれたように、やっと表情を崩した。


まさか赤黎の仕業だとバレていないと思っていたのか、


それとも俺がきた理由が他にあると思っていたのか。


「お前が白鳳を襲わせてたことはもうバレてんだ。玖青と黒炎にも知らせてある」


一体何と言って下っ端を動かしていたか分からないが、自分勝手で自分の手は決して汚さない下劣なトップ。


「お前に赤黎を守りたいって心があるなら、身の振り考えろ」