「お前ら、あんま囲むな。花那ちゃん、コイツら見た目は怖いかもしれないけど皆んな良い奴だから安心して」
花那と唯一面識のあった洸が優しく声をかける。
幹部は、花那が赤黎の総長の彼女だと知っていたけれど、洸が上手く伝えてくれたみたいで
誰一人顔に出さない状況をとても有り難く思った。
「優也、こっち来て」
洸が大勢いる中から一人を呼ぶ。
それは度々幹部室にも来ていた下っ端のリーダーだった。
「花那ちゃん、コイツはリーダーの優也。花那ちゃんと同い年だよ」
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