足の力が抜けて、座り込みそうになった手前で、私の様子を胡乱に見ていた氷室くんが支える。 「っ美月!?大丈夫か?」 蒼白な顔色と、怯えに揺らぐ瞳。その様子は間違いなく異常だった。 「…洸を、」 「洸を呼んでくればいいんだな、分かった待ってろ」 氷室くんは私を軽々しく抱き上げ椅子に座らせると、洸の元へ急いで行った。 怖い。怖くて堪らない。 花那を泣かせたのは、私。