「夢じゃなかったんだ…」
思わず声に出てしまう。
この頭の痛みは、失神したときにぶつけたらしい。
「ねえ美月…、花那に何があったか…知らないの?」
家の中には私達以外に誰もいないというのに、後ろめたいのか小声で母が尋ねる。
「分からない。最近はあまり花那と話してなかったから…」
花那は、自分で手首を切って倒れていた。
花那に何があったかは本当に分からない。
だけど私はそれに加賀くんが関わっている気がしてならなかった。
あの電話に出ることが出来ていたら、この現実も変わっていたんだろうか。
次の日私は学校を休んだ。



