次に目を覚ましたのは、自分のベッドの上だった。
制服のまま寝てしまったようだ。
そんなの初めてだから、やっぱりアレは夢だったんだ。
外はまだ暗かった。
部屋を出て一階へ降りると、お母さんがダイニングの椅子に座っていた。
「美月…、起きたのね。頭、痛くない?」
私が来たことに気付いた母が言う。
最後に見てから数時間しか経っていないのに、酷くやつれて見えた。
頭?そういえば左側が酷く痛む。
何も言わないことを肯定と受け取ったのか、母が続けた。
「花那に続いて美月まで倒れたら、どうしようかとおもったわよ」
そうだ、花那…。
「花那は?」
「今は病院で寝てる。手首の傷は深くなかったって。お父さんが付いていてくれてる」
それじゃあアレは、現実。



