わたしを光へ。


丁度、前からお母さんの車が眩しいライトと共に来るのが見える。


「あら洸くん。わざわざ美月を家まで送ってくれてありがとうね。良かったらまた晩ご飯食べてく?」


私と洸の姿を見つけたお母さんが声をかけた。


「いえ、もう遅いので俺は帰ります。じゃあな美月」


「送ってくれてありがとう。また明日」


お母さんの前だから、私に触れるのは遠慮して、素直に来た道を戻って行った。


家に入って灯りを点けると、乱雑に脱ぎ捨てられた靴。


「花那?帰ってるの?」


お母さんと顔を見合わせる。


返事はない。


「花那の部屋見て来てくれる?」


うん、と頷いて階段を上る。