「全部の族が代替わりしたばかりだから、協力して頑張っていこう」



洸がそう纏めて、今日の会合はお開きになった。



本当に顔合わせ程度のものだったんだ。



「美月ちゃん。白鳳の奴らが認めた君を、俺らも歓迎するよ」



そう、玖青の総長が言った。



それに黒炎も続く。



嬉しくて洸の方を向くと、微笑んでくれている。



「総長、俺らも良いですよね?」



ただ、赤黎の総長と呼ばれた加賀くんは黙っていた。



何を考えているか分からない、無表情。



静けさが訪れて空気が重くなり、それを見兼ねた赤黎の副総長が言葉を発しようとしたとき。



急に加賀くんが人当たりの良い笑みを浮かべた。



「もちろん、俺らも美月さんを歓迎しますよ」