「洸さん、もうすぐ赤黎と玖青と黒炎の方たちが来ます」



倉庫に着いたところで、仲間の一人が伝えに来た。



「分かった」



白、黒、赤、青。



ここら一帯を統括している四天王だから、そんな名前なのか。



「美月、俺の部屋でちょっと待ってて。後で呼びに行くから」



それに頷いて、洸から離れる。



倉庫の中は沢山の人が動き回っていて、とても忙しそうだ。



普段は幹部以外は殆ど二階に来ないけど、今日は出入りが激しい。



すれ違う度にかけられる声に応えながら、一番奥の総長室に入った。



ソファに座って一つ息を吐く。