「とにかく、ちゃんとしろよ。倉庫にも連れてこないとあいつらうるさいし」



分かってるよ、とでも言うように洸は既に後ろを向いて手をヒラヒラと振っていた。



彼らには彼らなりの恋愛があって、俺が口を出すもんじゃないのかもしれない。



でも洸がいなくなった後でも、この胸騒ぎはおさまらない。



今回の美月の件は、早く解決しなきゃいけない。



一人残された俺は、そんなことを考えていた。