ちゃんとって、何だろう。


普段の私が、本当の私ではなく偽りの私だとすれば、「ちゃんと」って、どうしたら出来るのだろう。


だけど…、


さっき相澤くんの前にいた私は、


櫻木美月であって、櫻木美月ではなかった。


私が私でなくなっていく感覚。


それは恐怖でしかない。


今まで築き上げてきたものが全て崩れていくような。


そのうちに、保健室の先生が来て、私は病院に行って帰ることになった。