「2人で会ってるときもずっと何か考えてるみたい…」
そう、息を吐くように言う花那は本当に辛そうで。
このまま逃げていても何の意味にもならないのかもしれない。
私と加賀くんに有ったことを、その当事者しか知らないのであれば解決できるのも自分だけだ。
花那が毎日溜息をついて悩んでいるのを見ていたら、このままになんてしておけなかった。
私は、この間来たメールに返信をした。
『会って話したいことがあります。あなたの高校まで行きます』
一方的にそう送りつける。
加賀くんの高校は、何度も花那が言ってたから知っていた。
私の最寄駅で会うには、他の人に見られるリスクが高すぎる。