「どうしたら、いいんだ…?」


こんな風に誰かを好きになった事も、ましてや誰かと付き合いことも今までなかった、恋愛偏差値ゼロの俺には本当に彼女の気持ちが理解出来ない…。


そんな現実に、愕然とした。


『私、薫くんのことが好きです…もしよかったら、付き合ってください』


そう告白を受けた時は本気で驚いた。
こんななんの取り柄もない俺なんかに、惹かれてくれたことにもだけれど、彼女ほどの人ならば他にいくらでも相手がいるんじゃないかって思ったから…。


『俺…なんかでよかったら…』


そう、赤くなる顔を隠そうと俯き加減で返事をしたら、


『…ありがとう』


と言って、彼女は大きな花が咲くような、綺麗な笑顔を見せてくれた。