「みんな大変!片須君と毒島君、車に轢かれて意識不明の重体だって!」

朝早く、学校でその話を聞いて、音緒はぎょっとした。
しかし、すぐにただの偶然だと思い直した。


「皆、ホームルーム始めるわよ…」

暫くして入ってきた担任の口調は暗かった。

「皆、落ち着いて聞いてね…たった今、片須君と毒島君が亡くなりました…」