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その日以降、歩乃は今まで以上に四六時中麗也の事を考えて行動するようになった。

休み時間に麗也からのメッセージを確認することは以前からの日課だったのだが、今では仕事中でもトイレに行くフリをして確認している。

そして、男性社員には名前ではなく苗字で呼ぶよう頼み、必要最低限の会話以外交わさないことは勿論、仕事の事を話す時も少し素っ気ない話し方になっていった。

麗也のいない会社内でも、歩乃は麗也に監視されているような気持ちで過ごしていた。
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