意識が覚醒する。

うっすら目を開くと白い天井と、視界の端には心配そうに見つめる…松下くん。


「…まつ、したくん、」

「深井?おきたのか?大丈夫か?」


いつもとは違って早口でまくしたてる松下くん。

必死すぎでしょ。

それが面白くて、少し口元が緩む。


「ん、大丈夫。ありがと」

「そ…か。…調子悪いなら、誰にでも言えばよかったろ」

「調子悪い気は、してなかったんだよ。

松下くんのこと、考えすぎただけ」