君からのヘッドフォン

「音程とリズムだけなら…歌詞はちょっと無理かもしれないけど」

「すごい!
ちゃんとお勉強したら有効活用できそうなもんだね?」

「んー、どうなんだろ。別に、使いこなすことは考えてないけど…」


私は机に肘をついて、みっちゃんを見上げる。


「そのうち、委員会終わるかな?」


みっちゃんは時計を見上げて首をかしげる。


今日、ここにいるのはピアノを弾くためだけじゃなくて、委員会で呼ばれた和穂くんを待つためでもある。

久しぶりに一緒に帰れるタイミングを逃したくないんだとか。