教室について、ヘッドフォンを外すと見つけた少女の元へと一直線。


「あー、栞帆ちゃんおかえりー」

「ただいま、…ふぅ」

「また、ヘッドフォンつけて走ったの?危ないからだめだよー」


ただでさえ周りの声聞こえにくいのに、と口を尖らせて呟く可愛らしい女の子。

私が唯一、声優と同じくらい好きな友達、星野みちる。

ふわふわしてて、可愛くて、私にはない要素を全部持ってるような子。

この子は私の友達、萌えの対象とかではなくて…いや、そうでもあるんだけど…。