その後、すぐに探しにきたお互いの両親に連れられて家に帰った。

私は、どうしても誰かに聞いて欲しくて、お母さんに話したら、本当にその覚悟があるなら、引越ししようと言われた。

迷わなかったわけじゃない。

けど…私はここを離れることにした。

夏休みが明けてすぐ、和久のいる学校には、私はいなくなった。
テニスもやめた。

私が家から持ってきたのは、勉強道具と、そこそこの生活用品と、ヘッドフォンくらいなものだった。


それから高校に進学した。

みっちゃんと再会して、和穂くんと再会して。

2人は付き合っていて、綺麗な恋をして。

それがどれだけ羨ましかったか、わからない。