「…」


松下くんは顔を赤くさせたまま、黙って和穂くんの向かい側、私とみっちゃんの間に座った。


「ほらー、やっぱ自分の欲望には逆らえねぇじゃん」

「…うっさ」


松下くんは顔を赤くしたまま購買の袋を開けた。

甘そうなパンばっかり入ってる。

だいぶの甘党らしい。

そういえば、くゆりさんも甘党だったか…。

そろそろくゆりさんの声が恋しい…。

今日はどうしよ…キャラソンかなぁ。


そんなことを思いながら、スマホの中に入っている音楽を漁る。


「はぁぁぁ」