君からのヘッドフォン

「栞帆?え、栞帆?」


栞帆…。

この間、呼び捨てされたくないなんて言ってたのに、こいつは呼び捨てなのか…ふぅん。


「う、ん。栞帆。ひ、さしぶり?」


栞帆は俺の手を離して、そいつに駆け寄る。

…気に入らない。

けど。何かがおかしい。

栞帆は、いつも見たいなきつい雰囲気じゃなくて…その、なんだろ。

柔らかくて…薄く微笑んでいる。


「久しぶり、元気、だったか?」

「うん…和久は?」


和久、と呼ばれたその男はすらっと細身で爽やかで、なおかつイケメンだ。