ジャルダンの時のように失敗しないよう、今度はしっかりと詳細まで計画して挑むつもりである。
その計画の立案を、双子の侍女に手伝ってもらおうとしたのだが……「えっ?」と戸惑いの声をあげたセシリアは、ドア口に立ち尽くす。
「な、なにをしているの……?」
自室の調度類が壁に寄せられ、広くなった絨毯の上に、魔法陣のようなものが描かれていた。
塩で描かれた円と奇妙な模様の中には、サルセル王太子の肖像画が置かれ、その横にはカゴに入れられた一羽のアヒルがいる。
円の外側に立つカメリーは、フード付きの黒いマントを羽織り、古い書物を開いて呪文のようなものを唱えている。
ツルリーはなぜか下着姿で、踊りながら円の周囲を回っているのだ。
双子がなぜこのようなことをしているのか、さっぱりわからないセシリアだが、とにかく他の使用人に見られるわけにはいかないと、慌ててドアを閉めて鍵までかけた。
「ね、ねぇ、ふたりとも、一体どうしたっていうのよ?」
怖々と問いかけて近づけば、ふたりは声を揃えて「儀式です」と真顔で答えた。
その計画の立案を、双子の侍女に手伝ってもらおうとしたのだが……「えっ?」と戸惑いの声をあげたセシリアは、ドア口に立ち尽くす。
「な、なにをしているの……?」
自室の調度類が壁に寄せられ、広くなった絨毯の上に、魔法陣のようなものが描かれていた。
塩で描かれた円と奇妙な模様の中には、サルセル王太子の肖像画が置かれ、その横にはカゴに入れられた一羽のアヒルがいる。
円の外側に立つカメリーは、フード付きの黒いマントを羽織り、古い書物を開いて呪文のようなものを唱えている。
ツルリーはなぜか下着姿で、踊りながら円の周囲を回っているのだ。
双子がなぜこのようなことをしているのか、さっぱりわからないセシリアだが、とにかく他の使用人に見られるわけにはいかないと、慌ててドアを閉めて鍵までかけた。
「ね、ねぇ、ふたりとも、一体どうしたっていうのよ?」
怖々と問いかけて近づけば、ふたりは声を揃えて「儀式です」と真顔で答えた。


