「私は昨夜、セシリア様を連れて城を出ました。ふたりで遠くまで逃げるためにです。それが思いがけずクリミネル一家の悪事を目撃してしまい、計画を断念して戻って参りました」
「ク、クロードさん!?」
嘘をつかねばと考えていたセシリアなので、彼の正直な暴露に驚き、恐怖に体を震わせる。
(そんなことを言えば、罰せられてしまうのに、どうして……!?)
「お父様、違うんです! わたくしが夜の海が見たいと無理にお願いしたんです!」
慌てたセシリアはそう言ってごまかそうとしたが、振り向いた父に首を横に振られ、「お前は黙っていなさい」と命じられてしまった。
厳しい顔つきの国王は、クロードに鋭い視線を流すと、声を荒げず冷静に責め立てる。
「それは保身ゆえの自供か? 反省の態度を見せ、謝罪すれば、不問にしてもらえるとでも思ったのか?」
「いえ、許されようなどとは、微塵も考えておりません。謝罪もいたしません。ただ、反省はしております。夜間にコソコソと逃げるのは卑怯でした。今からセシリア様……いえ、私の恋人のセシリアを連れ、もう一度逃げます」
「ク、クロードさん!?」
嘘をつかねばと考えていたセシリアなので、彼の正直な暴露に驚き、恐怖に体を震わせる。
(そんなことを言えば、罰せられてしまうのに、どうして……!?)
「お父様、違うんです! わたくしが夜の海が見たいと無理にお願いしたんです!」
慌てたセシリアはそう言ってごまかそうとしたが、振り向いた父に首を横に振られ、「お前は黙っていなさい」と命じられてしまった。
厳しい顔つきの国王は、クロードに鋭い視線を流すと、声を荒げず冷静に責め立てる。
「それは保身ゆえの自供か? 反省の態度を見せ、謝罪すれば、不問にしてもらえるとでも思ったのか?」
「いえ、許されようなどとは、微塵も考えておりません。謝罪もいたしません。ただ、反省はしております。夜間にコソコソと逃げるのは卑怯でした。今からセシリア様……いえ、私の恋人のセシリアを連れ、もう一度逃げます」


