「娘をお助けくださいましたのは、王女殿下と騎士団長様であらせられましたか! なんとありがたいことでしょう。どのようにお礼を申し上げてよいのかわかりません!」
「ああ、感謝してもしきれませんわ! お二方は、私たち家族にとって、神様より尊い存在でございます!」
「家に帰れて本当に嬉しいです。私のようなただの町娘でもお見捨てにならずに助けてくださいまして、一生涯、声を大にして感謝を捧げます!」
困り顔のセシリアが「違うんです」と声をかけても、興奮気味に感謝をまくし立てる親子の大声に掻き消されてしまい、誰にも届かない。
馬が驚いて体を揺らしたため、クロードは慌てて馬を宥め、少し離れるようにと親子に指示をしていた。
そうこうしているうちに、辺りはさらに騒がしくなる。
隣や向かいの民家から住人たちが外へ出てきて、様子を窺っている。
「朝から騒々しいな。一体どうしたんだ?」と隣の家の男性が声をかけると、まだ歓喜の涙を流している親子が、騎士から聞いた間違った情報を伝えてしまった。
それを信じた隣の住人も、救世主が現れたとばかりに大袈裟に驚きと喜びを表し、大声で王女と騎士団長を讃える。
さらにその声を聞きつけた近隣の家々からも、新たな住人たちがぞろぞろと通りに出てきて……。
「ああ、感謝してもしきれませんわ! お二方は、私たち家族にとって、神様より尊い存在でございます!」
「家に帰れて本当に嬉しいです。私のようなただの町娘でもお見捨てにならずに助けてくださいまして、一生涯、声を大にして感謝を捧げます!」
困り顔のセシリアが「違うんです」と声をかけても、興奮気味に感謝をまくし立てる親子の大声に掻き消されてしまい、誰にも届かない。
馬が驚いて体を揺らしたため、クロードは慌てて馬を宥め、少し離れるようにと親子に指示をしていた。
そうこうしているうちに、辺りはさらに騒がしくなる。
隣や向かいの民家から住人たちが外へ出てきて、様子を窺っている。
「朝から騒々しいな。一体どうしたんだ?」と隣の家の男性が声をかけると、まだ歓喜の涙を流している親子が、騎士から聞いた間違った情報を伝えてしまった。
それを信じた隣の住人も、救世主が現れたとばかりに大袈裟に驚きと喜びを表し、大声で王女と騎士団長を讃える。
さらにその声を聞きつけた近隣の家々からも、新たな住人たちがぞろぞろと通りに出てきて……。


