森の中程には、馬が一頭、木に繋がれていた。
クロードが用意した麻袋にセシリアは頭まですっぽりと入り、荷物のように馬の背に乗せられる。
「つらくないか?」と心配してくれるクロードに、彼女は袋の中から「大丈夫です」と返事をした。
(ちょっと苦しいけど、門を出るまでの辛抱よ……)
騎乗したクロードは、森を出て西門へと馬を歩かせる。
広大な敷地内を数分進んで門にたどり着くと、セシリアは強い緊張に襲われる。
麻袋の中でじっと息を潜め、「門を開けてくれ」というクロードの声を聞いていた。
「騎士団長、こんな時間に、おひとりで任務ですか?」
問いかけた門番の様子は、袋の中からでは見えないが、首を傾げたのがセシリアにも伝わっていた。
騎士団長という役職は、多くの場合、指示を出すのが仕事で、直接的な任務は部下が遂行するものである。
今まで騎士団長自らが、単独で夜間の任務に当たることがなかったため、門番は疑問に思ったのだろう。
無事に門を出ることができるのかと、セシリアはハラハラしていたが、クロードは微塵の動揺も感じさせない声で「そうだ」と言い放った。
クロードが用意した麻袋にセシリアは頭まですっぽりと入り、荷物のように馬の背に乗せられる。
「つらくないか?」と心配してくれるクロードに、彼女は袋の中から「大丈夫です」と返事をした。
(ちょっと苦しいけど、門を出るまでの辛抱よ……)
騎乗したクロードは、森を出て西門へと馬を歩かせる。
広大な敷地内を数分進んで門にたどり着くと、セシリアは強い緊張に襲われる。
麻袋の中でじっと息を潜め、「門を開けてくれ」というクロードの声を聞いていた。
「騎士団長、こんな時間に、おひとりで任務ですか?」
問いかけた門番の様子は、袋の中からでは見えないが、首を傾げたのがセシリアにも伝わっていた。
騎士団長という役職は、多くの場合、指示を出すのが仕事で、直接的な任務は部下が遂行するものである。
今まで騎士団長自らが、単独で夜間の任務に当たることがなかったため、門番は疑問に思ったのだろう。
無事に門を出ることができるのかと、セシリアはハラハラしていたが、クロードは微塵の動揺も感じさせない声で「そうだ」と言い放った。


