クロードの必死の懇願もむなしく、「ならん!」という厳しい父の声が森に響き、セシリアは肩をビクつかせた。
その後に国王は、いくらか声を和らげ、「と言ったら、お前はどうするのだ?」とクロードに問いかけていた。
再び緊張の中に戻されたセシリアは、涙を拭うと、ハラハラした心持ちでふたりの様子を窺う。
(クロードさんはなんと答えるの? 諦めてしまうのかしら……)
クロードが、俯いていた顔をゆっくりと上げた。
目の前に立つのは絶対的な権力を有する国王であるが、それでも彼は臆することなくはっきりと意志を口にする。
「お許しいただけないのでしたら、セシリア様を連れて逃亡します」
「反逆罪だ。捕まれば、お前の処刑は免れないぞ」
「覚悟の上です。この胸に、命を賭けるに値する愛がありますゆえ」
その会話に心臓を大きく波打たせたセシリアは、喜びと恐怖を同時に味わい、動揺に視線を泳がせる。
(それほどまでに愛してくださるなんて、とても嬉しいわ。私もできることなら一緒に逃げてみたい。でも、捕まればクロードさんは処刑されてしまう。考えただけで恐ろしくて、足が震えそうよ……)
その後に国王は、いくらか声を和らげ、「と言ったら、お前はどうするのだ?」とクロードに問いかけていた。
再び緊張の中に戻されたセシリアは、涙を拭うと、ハラハラした心持ちでふたりの様子を窺う。
(クロードさんはなんと答えるの? 諦めてしまうのかしら……)
クロードが、俯いていた顔をゆっくりと上げた。
目の前に立つのは絶対的な権力を有する国王であるが、それでも彼は臆することなくはっきりと意志を口にする。
「お許しいただけないのでしたら、セシリア様を連れて逃亡します」
「反逆罪だ。捕まれば、お前の処刑は免れないぞ」
「覚悟の上です。この胸に、命を賭けるに値する愛がありますゆえ」
その会話に心臓を大きく波打たせたセシリアは、喜びと恐怖を同時に味わい、動揺に視線を泳がせる。
(それほどまでに愛してくださるなんて、とても嬉しいわ。私もできることなら一緒に逃げてみたい。でも、捕まればクロードさんは処刑されてしまう。考えただけで恐ろしくて、足が震えそうよ……)


