セシリアに他国の王太子から求婚状が届いたと知った時、彼は嫉妬の感情を確かに感じていた。
それを押し殺して、王女の幸せのためにと、人助けの課題に挑む彼女を作り笑顔で見守っていたそうだが……一昨日、彼はセシリアに愛を告げられ驚いた。
十三歳の時の彼女に告白されたことを忘れていたわけではないけれど、今でも変わらず慕われているとは、少しも思わなかったようである。
思いがけないセシリアからの告白で、彼はやっと気づいたそうだ。
自分がやるべきことは、恋慕の感情を押し殺すことではないのだと……。
「セシリア様は勇気を出して、私に想いを打ち明けてくださいました。カナール王国の王太子殿下との婚姻に協力するなどと、弱腰だった私にも勇気を与えてくださいました」
そう言ったクロードの声には、確かな覚悟が感じられた。
聡明な彼ならば、自分の望みが叶えられた場合に、なにが起きるのかを、わからないはずはない。
婚約前とはいえ、一国の王太子からの求婚を断れば、これまでの友好関係にヒビが入る恐れがあるのだ。
それでもクロードは、セシリアの想いに応えようと決死の覚悟で国王に直談判している。
「もう逃げるわけにはいきません。セシリア様を幸せにできるのは、私しかいないのですから」
それを押し殺して、王女の幸せのためにと、人助けの課題に挑む彼女を作り笑顔で見守っていたそうだが……一昨日、彼はセシリアに愛を告げられ驚いた。
十三歳の時の彼女に告白されたことを忘れていたわけではないけれど、今でも変わらず慕われているとは、少しも思わなかったようである。
思いがけないセシリアからの告白で、彼はやっと気づいたそうだ。
自分がやるべきことは、恋慕の感情を押し殺すことではないのだと……。
「セシリア様は勇気を出して、私に想いを打ち明けてくださいました。カナール王国の王太子殿下との婚姻に協力するなどと、弱腰だった私にも勇気を与えてくださいました」
そう言ったクロードの声には、確かな覚悟が感じられた。
聡明な彼ならば、自分の望みが叶えられた場合に、なにが起きるのかを、わからないはずはない。
婚約前とはいえ、一国の王太子からの求婚を断れば、これまでの友好関係にヒビが入る恐れがあるのだ。
それでもクロードは、セシリアの想いに応えようと決死の覚悟で国王に直談判している。
「もう逃げるわけにはいきません。セシリア様を幸せにできるのは、私しかいないのですから」


