簡単な挨拶を済ませ、支配人の先導のもと、ロビー横の扉から細い通路に入ったセシリアは、階段で二階へ上がる。
豪奢な手すりの階段も、赤絨毯敷きの通路も、セシリアたちの他に人はいない。
これは王族のためだけに設けられた特別通路で、二階のロイヤルボックス席に直接、繋がっていた。
舞台を左側から見下ろすバルコニーのようなこの場所は、王族とその同伴者しか立ち入れない聖域である。
「開演までしばしお待ちください」と言って一礼した支配人が引き返していくと、セシリアは椅子に座るのではなく、革張りの豪華なドアの鍵を開けた。
そのドアの先は二階のロビーで、そこで待っているであろう、イザベルを迎えに行こうとしたのだ。
ドアを開ければ、劇場の警備員がひとりドア横に控えていて、セシリアに頭を下げる。
ロビーには、身なりのよい客が二十人ほど、椅子に座って開演時間になるのを待っていた。
歌劇場の客席は、四階まである。
三階席まではドレスコードがあり、四階の天井桟敷は服装に取り決めはなく、料金も安い。
ただし、安席の客は正面玄関から入れてもらえず、裏口から通されるのが決まりであった。
豪奢な手すりの階段も、赤絨毯敷きの通路も、セシリアたちの他に人はいない。
これは王族のためだけに設けられた特別通路で、二階のロイヤルボックス席に直接、繋がっていた。
舞台を左側から見下ろすバルコニーのようなこの場所は、王族とその同伴者しか立ち入れない聖域である。
「開演までしばしお待ちください」と言って一礼した支配人が引き返していくと、セシリアは椅子に座るのではなく、革張りの豪華なドアの鍵を開けた。
そのドアの先は二階のロビーで、そこで待っているであろう、イザベルを迎えに行こうとしたのだ。
ドアを開ければ、劇場の警備員がひとりドア横に控えていて、セシリアに頭を下げる。
ロビーには、身なりのよい客が二十人ほど、椅子に座って開演時間になるのを待っていた。
歌劇場の客席は、四階まである。
三階席まではドレスコードがあり、四階の天井桟敷は服装に取り決めはなく、料金も安い。
ただし、安席の客は正面玄関から入れてもらえず、裏口から通されるのが決まりであった。


