近づいてきて、セシリアの二歩手前で足を止めたクロードは、騎士らしく右拳を左胸にあてて敬礼の姿勢を取ってから、優しげに微笑んだ。
「お話が尽きないのかと思いますが、夜も更けて参りました。そろそろ帰城しましょう」
「はい。あの……クロードさんは、遠征なさっていたはずでは?」
「二時間ほど前に王都に帰り着きました。セシリア様に帰還の挨拶も兼ねて、お迎えに上がった次第です」
戦いと長旅の疲れがあると思われるのに、こうして迎えにきてくれたことが嬉しくて、セシリアの胸は熱くなる。
頬を染める彼女に、クロードが右手を差し出した。
その手を取ろうとして、セシリアが足を前に進めたら、右足首に痛みが走り、小さく呻いてしまう。
「お怪我をされたのですか!?」と驚き心配する彼に、セシリアは首を横に振った。
「怪我というほどのものではありません。ちょっとだけ、くじいただけなんです。手を貸していただけましたら、歩けます」
痛みをこらえて微笑み、平気そうに装ったのだが、「いけません」と言ったクロードに抱き上げられて、セシリアは「キャッ」と声をあげた。
「お話が尽きないのかと思いますが、夜も更けて参りました。そろそろ帰城しましょう」
「はい。あの……クロードさんは、遠征なさっていたはずでは?」
「二時間ほど前に王都に帰り着きました。セシリア様に帰還の挨拶も兼ねて、お迎えに上がった次第です」
戦いと長旅の疲れがあると思われるのに、こうして迎えにきてくれたことが嬉しくて、セシリアの胸は熱くなる。
頬を染める彼女に、クロードが右手を差し出した。
その手を取ろうとして、セシリアが足を前に進めたら、右足首に痛みが走り、小さく呻いてしまう。
「お怪我をされたのですか!?」と驚き心配する彼に、セシリアは首を横に振った。
「怪我というほどのものではありません。ちょっとだけ、くじいただけなんです。手を貸していただけましたら、歩けます」
痛みをこらえて微笑み、平気そうに装ったのだが、「いけません」と言ったクロードに抱き上げられて、セシリアは「キャッ」と声をあげた。


