喜びが突き抜けたセシリアは、イザベルの睨むような表情さえも、自分を叱咤激励しているのだと肯定的に捉える。
親友から無言のエールを送られていると思い違いをして、大きく頷くと、決意を述べた。
「お手本を見せてくれたイザベルに応えないといけないわね。帰ったらしっかりと悪巧みをして、あなたにお返しするわ。今度はうまく悪役令嬢になれる気がするの。仕返しされるのを楽しみに待っていてね」
おそらくイザベルには、セシリアの言葉が知らない外国語のように聞こえたことだろう。
全く意味がわからないと言いたげに、イザベルが首を傾げたら、ドアが二度ノックされて開けられた。
ドア口に立っているのはドラノワ家の執事で、「お迎えの方が心配しておられますが……」と困り顔で述べた。
他の令嬢たちが全員帰っていったのに、セシリアだけがなかなか出てこないので、なにかあったのかと不安にさせてしまったようだ。
迎えにきてくれた御者に申し訳ないと思ったセシリアであったが、「どうぞ」と執事に言われて中に通された男性を見て、目を丸くした。
黒い騎士服姿が凛々しい、クロードであったからだ。
親友から無言のエールを送られていると思い違いをして、大きく頷くと、決意を述べた。
「お手本を見せてくれたイザベルに応えないといけないわね。帰ったらしっかりと悪巧みをして、あなたにお返しするわ。今度はうまく悪役令嬢になれる気がするの。仕返しされるのを楽しみに待っていてね」
おそらくイザベルには、セシリアの言葉が知らない外国語のように聞こえたことだろう。
全く意味がわからないと言いたげに、イザベルが首を傾げたら、ドアが二度ノックされて開けられた。
ドア口に立っているのはドラノワ家の執事で、「お迎えの方が心配しておられますが……」と困り顔で述べた。
他の令嬢たちが全員帰っていったのに、セシリアだけがなかなか出てこないので、なにかあったのかと不安にさせてしまったようだ。
迎えにきてくれた御者に申し訳ないと思ったセシリアであったが、「どうぞ」と執事に言われて中に通された男性を見て、目を丸くした。
黒い騎士服姿が凛々しい、クロードであったからだ。


