「べつに、謝ってほしいわけじゃ、ないよ」
下を向いて口ごもりながらそう言うと、お父さんは悲しい目をして食い入るようにあたしを見た。
「それでも謝らせてくれ。お父さんたちはお前をとても傷つけてしまったんだから」
「だから、謝ってほしいわけじゃないってば! 謝って済むことじゃないし!」
思いがけず強い口調で吐き出してから、しまったと思ってグッと唇を閉じた。
お父さんもお母さんも、そんなあたしをますます悲しい顔で見ている。
違うの。こんなこと言いたいわけじゃない。
これじゃまるで怒って責めてるみたいだ。
もちろん離婚なんてしてほしくなかったから、両親に対してモヤモヤした感情が巣くってはいるのは事実だ。
でも、恋が終わってしまった人たちに向かって、なぜ終わったんだと責めても仕方ないことを、あたしは知っている。
それに、お父さんたちはすごく頑張ったけどダメだったことも、知ってる。
できる限りのぜんぶの努力をし尽くして、それでもダメだった当人たちから、『ごめんなさい』って頭を下げられたら余計につらいんだ。
本当にどうにもならなかったんだっていう悲しみが、増すばかりなんだよ。
下を向いて口ごもりながらそう言うと、お父さんは悲しい目をして食い入るようにあたしを見た。
「それでも謝らせてくれ。お父さんたちはお前をとても傷つけてしまったんだから」
「だから、謝ってほしいわけじゃないってば! 謝って済むことじゃないし!」
思いがけず強い口調で吐き出してから、しまったと思ってグッと唇を閉じた。
お父さんもお母さんも、そんなあたしをますます悲しい顔で見ている。
違うの。こんなこと言いたいわけじゃない。
これじゃまるで怒って責めてるみたいだ。
もちろん離婚なんてしてほしくなかったから、両親に対してモヤモヤした感情が巣くってはいるのは事実だ。
でも、恋が終わってしまった人たちに向かって、なぜ終わったんだと責めても仕方ないことを、あたしは知っている。
それに、お父さんたちはすごく頑張ったけどダメだったことも、知ってる。
できる限りのぜんぶの努力をし尽くして、それでもダメだった当人たちから、『ごめんなさい』って頭を下げられたら余計につらいんだ。
本当にどうにもならなかったんだっていう悲しみが、増すばかりなんだよ。


