「でも、だからこそ今がベストだと思ったんです。どうか聞いてください」
スッと頭を上げた雄太の表情は、とても落ち着いている。
そして、ごく当たり前の口調で、すごい発言をした。
「俺と瑞樹は今日で幼なじみを卒業して恋人同士になりますから、許可してください」
「……は!?」
あたしは思わず声を上げて両目を剥いた。
お父さんもお母さんも『え? なに?』といった顔で、キョトンとしている。
な、なに言ってるの雄太?
今日で幼なじみを卒業? あたしたちが恋人同士になる?
どういうこと? 言葉の意味はわかるけど、意図がぜんぜんわかんない。
あっけにとられて大口を開いているあたしの前で、雄太は少しのためらいもなくスラスラ話し続けている。
「俺と瑞樹はずっとお互いが好きだったけれど、幼なじみの関係から前に踏み出せませんでした。でもようやく今日、恋人同士になる覚悟を決めたんです」
いや、あの、ちょっと?
前半部分はたしかにその通りだけど、後半部分に関しては、あたし完全に初耳だよ?
今後のことを話し合いたいとは思ってたけど、まだなにも話せていない状態だよね?
なのになんで、ふたりの間ではすでに決定事項みたいに宣言してんの? あたしの意思はどこよ?
ああもう、本当にわけがわからない。
うちの両親も雄太も、どいつもこいつも話が急すぎるでしょ!
しかも、今!? それ今言う話!?
スッと頭を上げた雄太の表情は、とても落ち着いている。
そして、ごく当たり前の口調で、すごい発言をした。
「俺と瑞樹は今日で幼なじみを卒業して恋人同士になりますから、許可してください」
「……は!?」
あたしは思わず声を上げて両目を剥いた。
お父さんもお母さんも『え? なに?』といった顔で、キョトンとしている。
な、なに言ってるの雄太?
今日で幼なじみを卒業? あたしたちが恋人同士になる?
どういうこと? 言葉の意味はわかるけど、意図がぜんぜんわかんない。
あっけにとられて大口を開いているあたしの前で、雄太は少しのためらいもなくスラスラ話し続けている。
「俺と瑞樹はずっとお互いが好きだったけれど、幼なじみの関係から前に踏み出せませんでした。でもようやく今日、恋人同士になる覚悟を決めたんです」
いや、あの、ちょっと?
前半部分はたしかにその通りだけど、後半部分に関しては、あたし完全に初耳だよ?
今後のことを話し合いたいとは思ってたけど、まだなにも話せていない状態だよね?
なのになんで、ふたりの間ではすでに決定事項みたいに宣言してんの? あたしの意思はどこよ?
ああもう、本当にわけがわからない。
うちの両親も雄太も、どいつもこいつも話が急すぎるでしょ!
しかも、今!? それ今言う話!?


