あやかし神社へようお参りです。



 もっと他にも方法があるはず、そう言いかけて、はっと口を閉じた。


 ケヤキがその方法を調べていないはずがないのだ。そしてその方法が見つからなかったから、あの選択肢を選んだことはすぐに察することができた。


 「これまで話せなかったのは、私の心が弱かったからです。『兄弟だ』と言ってしまえば、心が揺らいでしまう。躊躇して情けをかけることすなわち、彼らが苦しむこと。だからこの手で彼らを還す、そう心に決めた日から『あれは兄弟ではない』と己に繰り返し言い聞かせました」


 ケヤキは目を細めて少し俯いた。


 「矛盾しているでしょう? あれは兄弟ではないと思っているのに、兄弟が苦しまないようにとこうやって旅を続けているのですから」