あやかし神社へようお参りです。



 夢で見た光景が脳裏によみがえる。

 幼い兄弟を抱きかかえ項垂れるケヤキ。怒りと憎しみに我を忘れ、ただ一つの黒い塊になっていく子供たちのすがた。

 間違いなくケヤキの兄弟だ。

 声が震えないように喉の奥に力を入れて口を開く。


 「……た、助かる方法はないんですか。だって、ケヤキの兄弟なのに、そんな、あんまりじゃ」

 「麻ちゃん」


 三門さんが嗜めるように私の名前を呼ぶ。ケヤキが眉を下げて笑った。


 「人間が、大人の体から子供の体には戻れないように、魑魅になってしまった妖は元の体には戻ることができません」

 「でも、もっと他にも────」