でも、私は気づけなかった。

あいつらが私とクラスが離れたハナカにもっと酷いいじめをしていたということを…



中学3年に進級し、ハナカと私はクラスが離れ、私はイラスト部に所属していた事もあって、一緒に居られる時間は少なくなってしまった。
私が付いていないのをいいことに、あいつらはハナカへのいじめをエスカレートさせたのだろう。

その頃、私も同じようにいじめを受けていたが、下らない悪口や物盗りにも慣れてきて、呆れた顔でいじめっ子を見下していた。