☆☆☆
林の中で息を殺していると、時間だけが刻々と過ぎて行く。
手には万引きしたカッターナイフが握られていて、いつ襲われてもいい体勢は整っていた。
しかし、周囲に変化は訪れず、時々聞こえて来る学校のチャイムに耳を傾けていた。
さっき4時間目が始まるチャイムを聞いた。
次のチャイムが鳴れば正午だ……。
あたしはカッターナイフを両手でキツク握りしめた。
スマホの電源はずっと落としっぱなしだ。
怖くて確認することもできない。
林の中で息を殺していると、時間だけが刻々と過ぎて行く。
手には万引きしたカッターナイフが握られていて、いつ襲われてもいい体勢は整っていた。
しかし、周囲に変化は訪れず、時々聞こえて来る学校のチャイムに耳を傾けていた。
さっき4時間目が始まるチャイムを聞いた。
次のチャイムが鳴れば正午だ……。
あたしはカッターナイフを両手でキツク握りしめた。
スマホの電源はずっと落としっぱなしだ。
怖くて確認することもできない。