少し躊躇したのち、あたしはペンケースからピンク色のペンを一本取り出した。


あたしはピンク、桃菜はオレンジ色を持っている。


「これは捨てれないよ……」


あたしはそう呟き、ペンだけ鞄に戻したのだった。