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屋敷の裏手に回るとそこには大きな門扉があった。


表に負けないくらいの豪華さだ。


小屋ってどこにあるんだろう……。


門扉の隙間から中の様子を確認するけれど、綺麗に植えられた木々が邪魔をして確認することができない。


門扉に手をかけてみても、さすがに鍵がかけられていた。


良が出て来るのを待つしかなさそうだ。


寒さに全身が震え出した時、ようやく塀の向こうから人の足音が聞こえて来た。


「唯香?」


「良!」


「シッ! 静かにして」


そう言われてあたしは口を閉じた。