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どうにか悲鳴を喉の奥に押し込んだ。


ペチャペチャクチャクチャと音を立てながら、倒れている人間の肉を食らう男2人。


倒れている人の首にはロープが巻き付いていて、ついさっき殺されたのだろうということがわかった。


「1度ターゲットを食べると、その味が忘れられなくなるよな」


「そうだよな。腹も膨れるし上手いし、人間は最高の食材だ」


切り裂かれた腹部に手を突っ込み、臓器を取り出しては口に運ぶ。


その光景に強烈な吐き気が込み上げてきて、あたしは視線をそらせた。


吐き気でフラフラになりながらも路地を出て、広い通りを歩く。


今食べられていた人はターゲットじゃなかった。


それなのに、食べられていた!