強制食料制度

首相の言葉にあたしは俊和へ視線を向けた。


俊和は険しい表情で首相を睨み付けている。


けれど、その顔はいつもより青くなっていることに気が付いた。


全国のテレビとネットで生中継。


つまり、このクラスに次のターゲットがいるということになるのだ。


ゾクリと背中に寒気を感じた。


昨日目撃してしまったターゲットを思い出す。


もしかすると、今度は自分がああなる番なのかもしれないのだ。