強制食料制度

逡巡していると舞奈ちゃんがあたしの膝の上に乗って来た。


小さな体は思っていた以上に軽くてドキッとする。


「お腹空いたよね」


どうしよう。


コンビニにはまだパンが並んでいるだろうか。


そう考えた時だった。


突然右手に激痛が走ってあたしはうめき声をあげていた。


見ると舞奈ちゃんがあたしの右手に噛みついているのだ。


「なにするの!?」


咄嗟に舞奈ちゃんの体を引き離して距離を置く。